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手首の痛み、それは何のサイン?種類別解説で原因を探る

手首の痛み、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。日常動作の妨げになるだけでなく、生活の質を大きく下げてしまうこともあります。今回は、病院で診断される可能性のある手首の痛みについて、種類別に詳しく解説していきます。

手首の痛み、その原因を探る
手首の痛みは、様々な原因によって引き起こされます。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

外傷:捻挫、骨折、腱の損傷など
炎症:腱鞘炎、関節炎など
神経の圧迫:手根管症候群など
変性:変形性関節症など
これらの原因によって、痛みだけでなく、腫れ、熱感、しびれ、動きの制限などの症状が現れることがあります。



手首の痛みの種類別解説
1. 腱鞘炎(けんしょうえん)
腱鞘炎は、腱が通るトンネルのような腱鞘が炎症を起こす病気です。繰り返しの動作や無理な力が加わることで発症しやすく、特にパソコン作業や家事などで手を酷使する人に多く見られます。
ドケルバン病:親指側の腱鞘炎で、親指を動かす際に痛みが出ます。
尺側手根屈筋腱腱鞘炎:小指側の腱鞘炎で、手首を曲げると痛みが強くなります。
2. 関節炎
関節炎は、関節に炎症が起こる病気の総称です。手首の関節炎には、以下の種類があります。
変形性関節症:関節軟骨がすり減れて痛みやこわばりが生じます。
リウマチ性関節炎:免疫系の異常によって関節が腫れたり、変形したりする病気です。
3. 神経の圧迫
神経が圧迫されることで、痛みやしびれ、感覚の異常などが起こります。代表的なものに、手根管症候群があります。
手根管症候群:正中神経が手首のトンネルで圧迫されることで、手のひらや指にしびれや痛みが出ます。
4. 骨折
手首の骨折は、転倒やスポーツなどで起こることがあります。
橈骨遠位端骨折:手首の骨が折れる最も一般的な骨折です。
舟状骨骨折:手首の小さな骨である舟状骨が折れる骨折です。
5. その他
ガングリオン:関節や腱の近くにできる良性の腫瘍で、痛みを伴うこともあります。
TFCC損傷:手首の関節円板が損傷することで、痛みやクリック感が生じます。



手首の痛みを感じたら
手首の痛みを感じたら、自己診断せずに早めに整形外科を受診しましょう。医師は、症状や検査結果から、どの病気なのかを診断し、適切な治療法を提案してくれます。



手首の痛みの治療法
治療法は、原因や症状によって異なります。

薬物療法:痛み止め、消炎鎮痛剤、ステロイド剤など
物理療法:温熱療法、超音波療法など
手術療法:腱鞘の切開、関節の固定など



手首の痛み予防
ストレッチ:手首の筋肉を柔軟にする
運動:手首の筋力を強化する
姿勢の改善:手首への負担を減らす
休養:手首を休ませる



まとめ
手首の痛みは、放置すると症状が悪化したり、日常生活に支障をきたしたりすることがあります。原因は様々なので、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

2025/12/11