手首の痛み、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?パソコン作業やスマートフォン操作、家事など、現代人の生活において手首は非常に頻繁に動かされる部位です。そのため、痛みを感じると日常生活に支障が出てしまい、困ってしまう方も多いでしょう。
手首の痛みは、原因となる病気や怪我によって様々な種類があります。今回は、病院で診断される可能性のある手首の痛みについて、種類別に詳しくご紹介します。
手首の痛み、その原因を探る
手首の痛みは、大きく分けて以下の3つの原因が考えられます。
- 外傷:捻挫や骨折など、外からの強い力が加わることで起こります。
- 炎症:関節リウマチや腱鞘炎など、関節や腱の炎症が原因で起こります。
- 変性:変形性関節症など、関節の軟骨がすり減ることで起こります。
これらの原因に加え、筋肉の使い過ぎや、神経の圧迫など、様々な要因が複合的に絡み合って痛みを引き起こすこともあります。
手首の痛みの種類別解説
1. 手首の捻挫
- 原因:手首をひねった際に、靭帯が伸ばされすぎたり、切れてしまったりすることで起こります。
- 症状:痛み、腫れ、熱感、握力低下など。
- 特徴:スポーツや日常生活で手をついてしまった際に起こりやすいです。
2. 手首の骨折
- 原因:強い衝撃が加わることで、手首の骨が折れてしまうことです。
- 症状:激しい痛み、腫れ、変形、動かせないなど。
- 特徴:捻挫と症状が似ているため、医師の診断が必要です。
3. 変形性手関節症
- 原因:加齢や繰り返しの負荷によって、関節軟骨がすり減り、骨同士が擦れてしまうことで起こります。
- 症状:痛み、腫れ、こわばり、関節の動きが悪くなるなど。
- 特徴:初期には症状が軽微なため、気づきにくいことがあります。
4. 腱鞘炎
- 原因:腱が通るトンネルのような腱鞘が炎症を起こすことで起こります。
- 症状:特定の動きをした時に痛み、腫れ、熱感など。
- 特徴:ドケルバン病(親指側の腱鞘炎)や、手根管症候群(中指から小指にかけての痺れや痛みを伴う)など、様々な種類があります。
5. 関節リウマチ
- 原因:自己免疫疾患の一種で、関節の滑膜に炎症が起こり、関節が破壊されていく病気です。
- 症状:複数の関節に痛み、腫れ、こわばりなどが現れる、朝起きたときに関節が特にこわばるなど。
- 特徴:全身症状を伴うこともあります。
6. ガングリオン
- 原因:関節包や腱鞘から粘液が飛び出して袋状になったものが、神経や腱を圧迫することで起こります。
- 症状:手首にコリコリとしたしこりができ、痛みや痺れを伴うことがあります。
- 特徴:自然に消えることもありますが、大きくなったり、神経を圧迫して症状が悪化する場合は治療が必要になることがあります。
7. 手根管症候群
- 原因:手首のトンネル(手根管)の中で、正中神経が圧迫されることで起こります。
- 症状:中指から小指にかけての痺れ、痛み、手のひら側の痛みなど。
- 特徴:夜間に症状が悪化する傾向があります。
その他の手首の痛み
- 尺側手根伸筋腱炎: 手首の小指側が痛む。
- 橈骨遠位端骨折: 手首の骨が折れる骨折の一種。
- 舟状骨骨折: 手首の小さな骨が折れる骨折の一種。
- キーンベック病: 月状骨という手首の骨が壊死する病気。
手首の痛みを予防するには?
手首の痛みを予防するためには、以下の点に注意しましょう。
- パソコン作業時の姿勢を正す
- スマートフォンを長時間使用しない
- 同じ姿勢を長時間続けず、こまめな休憩をとる
- 手首を冷やさない
- 手首のストレッチを行う
まとめ
手首の痛みは、原因となる病気や怪我によって様々な症状が現れます。 痛みを感じたら、自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。
【免責事項】
この文章は、あくまで情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。 この記事の内容に基づいて、いかなる行動をとった結果生じた損害について、私は一切の責任を負いません。